ソーラーパネル(太陽電池)とはそもそも何か。
そのように太陽光から電気が生まれるのか。
どのくらいの面積でどれだけの電力を生み出せるのか。

太陽光発電の基本について解説いたします。

太陽光発電とは

太陽光発電は、光エネルギーから直接電気を作る太陽電池を利用した発電方式です。
太陽電池は、「電池」と表現されますが、電力を蓄える蓄電機能は持っておらず、太陽から地上に降り注ぐ「光エネルギー」を直接電力に変換する「発電機」の役割を果たしています。
太陽電池のタイプは、大きく分けてシリコン系、化合物系、有機系とありますが、それぞれに発電効率が異なり、現在の主流はシリコン系で世界の生産量の約8割を占めています。

太陽光発電に興味をお持ちの方はこちらのページも御覧ください→ 太陽光発電設備

ソーラーパネルとは

ソーラーパネルは太陽光発電システムの核となるパーツであり、太陽電池をたくさんつなげたものです。

最も小さな単位を「セル」、そのセルを板状につなげたものが「パネル」または「モジュール」、モジュールを複数枚並べ、並列あるいは直列に結線したものが「アレイ」と呼ばれ、住宅用では、屋根に架台などを使って屋根に設置したパネル全体のことを指します。

最近では街中で住宅の屋根に設置してある姿をよく見かけるようになりました。

一般的に「メガソーラー」と呼ばれるものは、効率良く大きな電力を生み出すために、休閑地など広い土地にたくさんのソーラーパネルを設置しています。

弊社のソーラーパネル管理事業についてはこちらのページも御覧ください→ ソーラーパネル管理事業

ソーラーパネルが発電するしくみ

太陽電池はプラスを帯びやすいP型シリコン半導体とマイナスを帯びやすいN型シリコン半導体を張り合わせてあり、この2つの半導体の境目に光が照射されると、P型シリコン半導体はプラスになり、N型シリコン半導体はマイナスになります。乾電池と同じ状態になり電線をつなげば電気が発生します。

どのくらい発電できるのか

1MW(メガワット)=1,000kW以上の出力をもつ太陽光発電所を「メガソーラー(大規模太陽光発電所)」と呼びます。

土地2ヘクタールにおかれたソーラーパネルは約1MW(1,000kW)の定格出力の電力を生み出すことができます。

※太陽光パネルの枚数は数千枚に及ぶため広大な土地が必要で、だいたい2ヘクタール以上が目安です。

一般家庭が年間に消費する電力量は平均で約3,600kWhとされており、約1MWのメガソーラーが作る一年間分の電力量で、およそ316世帯分の年間使用電力量をまかなうことができます。

どこで発電できるのか

ソーラーパネルは、太陽光を受けて発電するため、基本的には、日照量、日照時間の多い土地に多く建てられます。メガソーラー発電所は多くの土地を必要とします。
広い土地があればよいため、標高の高いところや、降雪地帯でも、建設される場合がありますが、その時は設置する角度を変えるなどのさまざまな工夫がされています。
もうひとつ重要な要件があります。それは大量の電気をおくるための送電線です。
広くて日照量の多い土地があっても、送電できる設備がなかったり、設備があっても容量があいていない場合は、建設できない場合があります。